塾長 渡会(わたらい)先生
インタビュー
AWATO そろばん塾の塾長・渡会先生に
先生とそろばんについて語ってもらいました!!
そろばんで「解くというあきらめない心」と
「集中力」が身についた。
新潟生まれの東京育ちで、そろばんは小学校1年生から妹と一緒に習い始めました。
両親は放任主義で、勉強しなさいと言われたことはありません。共働きというのもあって、学童保育的な位置付けで週3〜4日、中学校1年生まで通っていましたが、自分の性格にも合っていましたし、なにより「解くというあきらめない心」と「集中力」が身につきました。
子どもの頃は成績も良く、地域にも伝わって定期テストの結果を公表されたりしていました。中学校で1級、そろばん教室の先生になった22歳で段を取得しました。
37 歳から広東語を習得し、中国へ就職。
高校を卒業して事務職に就職しましたが、また勉強がしたくなり、専門学校と大学に進学しました。その後、自分の好きなこと・得意なことを教えたいと、そろばん教室の先生になりました。
25歳で結婚し、37歳のときに香港映画の影響で広東語を勉強しはじめたのですが、それがきっかけで中国に就職しました。夫へプレゼンして渡航の背中も押してもらえ、2年間海外生活を送ることができました。広東語は、いろんな意味を持つ言葉があるのですが、そろばんをしていたおかげで右脳が発達していたのか、すぐに覚えることができました。また、学びに対する粘り強さやチャレンジ精神も培っていたと振り返ると思います。
中国は自分にも合っていて環境にも恵まれていたのですが、成長とキャリアを考えて日本に帰国しました。帰国後は、総務の仕事に携わっていましたが、その頃にフラッシュ暗算(※)を見て、自分の得意なことや強みはそろばんだと、またそろばんの道へ進みました。
※フラッシュ暗算は、コンピューター画面に数字がパッパッとフラッシュ式で映し出され、それを暗算で計算することです。
そろばんを、日々の勉強や受験の土台作りや糧に。
そろばんに通うのは、主に年中さんから小学生で、一番多いのは小学校1〜3年生です。小学校4年になると受験を理由に辞める子も増えます。習い始めてから2~3年で3級(小数点計算)が取れます。もちろん、自宅での練習も大切です。3級では、2桁×2桁位までできて、1級にもなれば3桁×3桁が暗算でできるようになります。1級にもなると、大人になっても忘れません。
地域の特色もあると思いますが、そろばんを習っている子どもは学校の成績も良く、ほぼ100%中学受験をしたり、偏差値の高い進学校へ進学したりしていきます。保護者の方は、受験を目標に据えて、そろばんをその土台作りや受験の糧にする傾向が多いです。そろばんでは年中くらいから九九を学ばせるので、小学校の勉強を先取りできます。それに、数字は生きている限り必要なものですし、特に暗算は生活の中でかなり活用できます。そろばんをすると数字を頭に入れられるので時間配分もできていきます。
そろばんで、生きる選択肢を増やしてほしい。
みんなで一緒に10 段を目指す。
学校でも、1年に3〜4校ボランティアでそろばんを教えることがあります。30名くらいいて、そろばんを習っている子どもは3名くらいでしょうか。今の子どもたちを見ていると、いろんな習い事をして大変そうだなと思いますが、そろばんに限らずですが、何か一つ、やりたくなくてもやった方がいいかと思っています。
そろばん塾には、年中さんから小学校高学年まで幅広い年代の子どもたちがいるので、小さい子に上の子たちが教える機会もあり、教える能力はもちろん、やさしさや人を思いやる心も育ちます。また、自分自身も30代後半から新しい言語を習得し海外生活を送ったように、そろばんで培った粘り強さや集中力というのは、大人になってからも武器になります。そろばんを手段に、生きていくうえでの選択肢を増やしていってほしいです。AWATOの子どもたちみんなで一緒に、10段を目指します。